人の想念が放つエネルギー その3(生霊的な)

嫉妬

私の身内の霊能者の方が体験した大変な(40年以上前)事象例の一つ

相談者の方の話を要約すると…                                         ホステスに勤務しだした女性の方が、夢遊病者のようにフラフラと線路沿いを歩くことが多くなり、自殺を図ろうとしているのではないかと、相談者は危惧したそうです。実際はホステスの方は、線路沿いを歩いていた時は記憶がなく、夢遊病者状態でした。

霊能者の方が霊視すると、同僚の古株女性の「悔しい!あの女がいなければ〜」という嫉妬・怨念のマイナスエネルギーがまとわりついていました。新参者女性に男性顧客をたくさん持っていかれたという 古株女性の壮絶な執念が消えるのに、だいぶ時間がかかり、大変だったようです。死んだ霊に憑かれるよりも、他人に憑いてしまった生きている人間のマイナスな想いを浄化するほうが難しいんだなと感じた一例でした。

源氏物語に登場する生き霊 編

古典文学の王道「源氏物語」にも、生き霊がしばしば登場します。と云っても、「六条御息所」という女性1人が生き霊化したのですが、毎度異なる女性に取り憑き、うち2人はその怨念パワーに耐えきれず、死んでしまいます。

源氏物語は、平安時代に紫式部によって書かれた54巻からなる、光源氏というイケメンでモテモテ主人公と、その一族たちの宮廷生活を描いた物語です。当時は一夫多妻制で本妻以外にも側室や愛人を何人も娶り 男性が女性の家へ逢瀬に行く通い婚という習慣が当たり前の時代だったのです。

そして、天皇の皇子として誕生した光源氏は、12人以上の老いも若きも色んな性格の女性を選び放題・遊び三昧できるのですが、光源氏と関係を持った女性側からすると、光源氏が自分の元に足を運ぶのを待ち、他の女性への嫉妬に耐えるしかないという受身的な状況になっていました。一見、華やかで雅な宮中ドラマかと思いきや、裏では、光源氏の数多の女性とのアバンチュールが原因で、悶々としたり苦しい想いを抱えた女性たちの様子が描かれています。 

ドロドロ愛憎劇に関わりたくなく、自ら光源氏との恋愛舞台から身を引いた女性も存在するのですが、高い教養と元皇太子妃という高貴な身分の「六条御息所」は、2回生き霊として2人(町娘の夕顔、正妻の葵の上)の女性に取り憑き、殺してしまいます。自分の死後も、光源氏への執念を薄れることができず、未成仏霊として2回登場し、2人に取り憑き(ヒロイン的存在 紫の上が危篤になり、女三宮に取り憑きます。)という、なかなかのアピールぶりで登場しています。

学生の頃、「あさきゆめみし」という漫画でその物の怪のシーンを見た時は、空想の世界だけだと思っていましたが、現実でも怨念のパワーを見聞きして、人の執念ほど怖いものはないと感じました。その漫画で、加持祈祷をしていた源氏に向かって、物の怪となった六条御息所が(依代になった人の口から)放った恨みつらみの言葉の中で、「貴方(光源氏)は護りが強いため取り憑くことができなかった」と語っていたシーンがあったように思います。恨むなら、女性よりも浮気をした男性(光源氏)が悪いのでは と思うのですが、サイキックアタックという現象はそんなに珍しいことではないようです。生前の六条御息所も、無自覚に魂が身体から抜け出し、生き霊となり、浮気女性を2回も殺してしまっています。

というわけで、男女の濃厚な恋愛絡みは、かなりマイナスなエネルギーが飛び交っていることも多いため、負のカルマを作らないようにしないとと、改めて感じました…。

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