縁がある人とは離れてもまた繋がる その1

「縁」という言葉は、人と人の絆や関係性を表す時によく使われる。「ご縁があって入社できた」「ご縁があり結婚できました」などなど。

また、自分の力では操作しようがない、何か天の見えざる力が仲介したのではないかという出逢い、たとえ時間が経過しても偶然の一致が重なったドラマのような巡り合わせの話(自分や友人など)が多々あるので、思いつく分を書いていきたい。

私には、時には葛藤を抱くこともあるが、付かず離れずで関係性を継続している方がいる。その方をAさんと呼ぶことにする。一言でその関係性を話すのは面倒なので、周りにそのことを話すと「その方とは恋人ですか?」「一緒に生活しないのですか?」と聞かれることもあるが、今の距離感が私にとっては居心地が良いので、そうしている。私にとってはソウルメイトの一人で、お互い生まれ変わる前に出逢おうと(役割や出逢う時期を)設定した間柄なのだと思う。

初めての出逢いは遡ること約20年くらい前、職場に現れたのが始まりだった。当時、私にはお付き合いしていたパートナーがいたが、次付き合うなら こういう職業の方が良いなあと思っていた。その翌日に、何とその職業の方から、仕事が終わる直前に名刺をいただき、そこに書かれていた職場が、私が次にお付き合いするなら…と思っていた職種の会社だった。(特に、その職業の方をゲットしたいとか、そういう縁が欲しい!と自分からガツガツして積極的に動いた経験はその当時も、今でもないが、飲み会で一緒になった方が たまたまその職業の方で、連絡先を交換し、親しい友人としてお付き合いに発展した というケースが、振り返ると過去10年以内に3人あった。)

仕事のお礼の電話を1週間以内にAさんにかけ、当時プライベートな話をしたり、付き合っている人がいるなど 率直に話を交わした。私にも相手にもパートナーがいたため、数回電話で仕事の話をしたり、一度だけラーメンを食べるだけの間柄だったので、私の方でも転機があり、恋愛なんぞに意識が行かず、別のことで頭がいっぱいだったから、自然とAさんとの距離は薄れていき、数年経過して連絡も関係も途絶えたかに思えた。そして初めての出逢いから5〜6年ぶりに、Aさんからの連絡がメールに入っていた。私が当時長年住んでいた場所を離れ、他県で引越しすると決め、入居手続きが決定した1週間後のことだった。私の中では、引越しを決意した当時、新しい環境で順応できるのかなどの不安や仕事のことなどなどで頭が一杯だったため、新しい異性との出逢いとかも考えておらず、Aさんからの連絡に何気に返信した時も、これが恋愛に発展するきっかけになるということは全く予想すらしておらず、他県に引越す前は、ただ久しぶりに会う一人の知人として食事をした。

他県に引越してから数年経った現在も、Aさんとの付かず離れずの、他人から見ると不思議な関係は続いている。こう文にして書くと、サラッとしたアバウトな関係しか伝わらないが、機会があれば、些細な日常も書いていきたいと思う。

私にとってAさんは、大きな節目の際(地元での転職決定後や他県での入居決定後や当時のパートナーとの別離後)に、なぜか連絡をいつもくれ、アドバイスを事あるごとにくれる存在だということを、振り返ってみて多々気づいた!もちろん、こちらからそういう転機やピンチのことは連絡をしていないのだが。

引越し先新居へAさんが遊びに来た日の晩の翌日に、「大吉です」という夢を見た。メッセージの意味は他県に引越したことなのか、Aさんと出逢ったことなのかは分からないが、縁があれば繋がるということを、改めて感じさせられた不思議な巡り合わせのパートナーの一人である。

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